Japanese基礎会話入門

日本在住20年以上になります。日本語初心者のための会話基礎講座です。私のルームメイトであるリサと長老の三人で、知ったかぶりの日本語を楽しく学習をしましょう。

オンラインサロン

オンラインサロンという言葉をよく目にするようになりました。
サロンという響きが、どことなく上流階級の雰囲気を感じさせますね。
今回はオンラインサロンについての会話例を見ていきましょう。

あたし、そろそろオンラインサロンでもやってみようと思うのよね。どこがいいと思う?

何目的でサロンに入るのか次第やん。何かやりたいことあるん?

別に。ラファエルさんと堀江さんの対談動画見てから、そろそろ流行りにのるかって思ったのが理由。

そもそもオンラインサロンがネット上で脚光を浴び始めたのは、2014年の「堀江貴文サロン」からかもしれんな。 堀江さんは獄中でも有料メルマガで稼いでたんやけど、さらに月額1万円の会員限定のサービスを始めるというんで、誰がやるねん!?って庶民が思ってた矢先に あっちゅうまに初回で400人もの会員がついたちゅうからな。 そっから7年も経つし流行ってるというより、用語として我々下民のもとへ降りてきたイメージではあるな。

その動画だとね、サロンメンバーは堀江さんとマグロ釣りに行ったりするんだって。メンバーも100人ぐらいで泊まりよ? 一人だと、やりたくてもできないじゃない?サロンだったら、有名人の行動力もかりて、ツテやコネも利用して嫌でもアクティブな自分になれるじゃない!

金があって、日常に面白みを感じてない層にはちょうどええかもしれんな。 日本で生きるんやったら年収640万ぐらいがちょうどええって、昔に税理士の連れがゆーとったの思い出すわ。 仕事の対価としても相応、生活レベルも安定する理想的な年収やて。 分不相応の金を手にしたベンチャー企業の社長たちの目が死んどるのをぎょうさん見てきたっていうて。金はあるのに、時間の使い道が分からず一日ゲームしてるとかな。 ある程度金銭的に成功した社会人たちのサークルとも言えそうや。

それから、ラファエルさんと西野さんの対談動画見たわけ。西野さんのサロンは月1000円ぐらいなんだって。リーズナブルじゃない?

元お笑い芸人で文化人の西野亮廣さんやな。会費が安いだけあってサロンメンバーも4万人ほどおるらしいな。 好きな有名人の名のもとに集うメンバーやから、アンチを排除してノイズ消せるし、主催者は神的なポジションにおれるし、定期収入源やし最高の環境やないか。 ただし、主催者側として運営していこうと思たら、知名度はいるし、何より話題を継続して作れるバイタリティは求められるわな。 個人的には、そのモチベーションが維持ができてるっちゅうのが一番関心するところやけどな。それにしてもラファエルさんって誰なん?

西野さんが言うには、サロンメンバーに仕事を還元したりするらしいよ。メンバーから募ってPV制作依頼して報酬渡したり、メンバーのお店で飲食してお金落としたり。 サロンメンバーにいろんな職種の人が集まってるから、バーチャルの町みたいになってて、そこで経済サイクルを回していきたいって言ってたわ。 5万人ぐらいの市ってありえるし、ほぼシティ?しかも市長の支持率100%のシティなんてこの世にありえる?独立国家でも立ち上げてほしいわよね、スペースコロニーでも作って。

なるほど、オンラインサロンの目指す先はそのコミュニティのエコサイクルなんか。ある意味、好きな有名人の共通点をもった社会人の集まりなんやから、 お互いの考え方や志向の親和性は高いわな。それが一定規模になれば自治体として機能しそうではあるな。理屈上は。

あたしも、好きな有名人がサロン始めたら絶対入りたいとおもってるわけ。 これは、もう国選びみたいなものなのよ。どっかのサロンに入って活動してないと、安定した生活も難しくなる時代がきっとくる!

いや、こーへんやろ。特定の仕事であればメンバー内だけで需要と供給のバランスはとれるかもしれんけどなあ~。結局そういう恩恵を全員が均一に受けれるわけじゃないし、 うまくやれる人とそうでない人の能力的な格差が目に見えて顕著化してくると、崩壊は早くなるからな。せやから主催者がそういう方向に舵はとらんやろ。 会員になるのに一定の能力試験を課しだしたら末期やし。やっぱり社会人サークルぐらいの位置づけで捉えおくのがええと思うで。

頭固いわー。いまのコロナの状況下で経済回して生活していこうと思ったら、こういう考え方に乗るのが手っ取り早いのに。 まあいいわ、わたしはラファエルさんの動画みて話術を勉強するから。ラファエルさん、サロン作って~。

だから、誰なん?

結局どこのオンラインサロンにも入ってない二人の何気ない会話でしたね。
外野から適当な考察を交えてああでもない、こうでもないと言い合うのが会話の楽しいところです。結論を急ぐと会話は萎んでしまうので注意ですね。
それではまた次回。

東京箱根間往復大学駅伝競走

 日本では新年に関東の大学生がタスキリレーをする箱根駅伝という文化があります。

 今年で97回目を迎えた伝統行事ですが、見事に駒澤大学の総合優勝となりました。

 王者の青山学院大学がまさかのエース欠場でシード落ちかと思わせた後の2日目の復活劇、 創価大学が出場4回目にして総合優勝という偉業を阻止した駒大の逆転劇など見所盛りだくさんな大会でした。

 本日は箱根駅伝をテーマにJapanese基礎会話入門していきましょう。

 

今年も最後まで見てしまったわ。何回見ても初心者だけど。

日本の正月は、実業団のニューイヤー駅伝と合わせて駅伝づくしやな。ニューイヤーのほうは、箱根を走った選手のその後の進化が見れる場でもあるな。富士通柏原竜二さんが引退して久しいけど、まさに元旦に第一子誕生ニュースも舞い込んできたやん。駅伝の日に合わせてくるなんて、さすが山の神やで。おめでとうございます。

あたしは、だんぜん箱根派。無名で未完の大器が伝説になっていくのがゾクゾクするのよね~。箱根駅伝って、総合優勝以外に往路優勝とか3つぐらいあるけど、どの優勝が一番良いわけ?一番名誉あるやつってどれなわけ?

箱根は2日あるからな。1日目の1位タイムが往路優勝、2日目だけの1位タイムが復路優勝、両方合わせてトータル1位が総合優勝っちゅうことやねん。この3つの優勝でそれぞれ別の大学が取ることがあって、まさに今年がそうやったんや。この現象は15年ぶりなんやで。

面白かったのが駒大の大八木監督よね。車で選手を追い回して、スピーカーで怒鳴るシーン最高。「男だろ!」とか「前の走りを無駄にするな!」熱い恫喝しびれたわよねー。優勝インタビューの顔見せの時めっちゃ黒くて、日サロかよって思ったわよね。

監督が選手に声掛けができるタイミングも決まりがあるんや。ずっと並走して怒鳴ってるわけちゃうで。大八木監督は朝の練習で自転車でも選手に伴走してるらしいから、ええ感じに日焼けしておるんやろな。トランプさんみたいに日焼けマシーンに入ってるわけちゃうで。

あと山登りの5区、青学の子みた?途中で失速しちゃってて。前回も前々回もそうだって言うし・・あたしも本番にいっつも不運かさなるから、人生への不満を共感しながら応援してたわ。人生不平等腹立つー!

竹石尚人さんやね。去年卒業するはずが、内定を蹴って5年生としてリベンジした執念の人やな。箱根駅伝は在学中に4回までは出場できるという規定があるんやけど、そのために留年を選ぶっちゅうんは凄いで。出場権利はあと1回残ってるようやけど、今年は卒業してテレビ局に就職されるみたいやね。

大八木監督も原監督も、往路終わって「今年は優勝むずかしい」って言ってて、でも学生たちが諦めてなくて、監督たちも思いを改めることになったってエピソードあったでしょ。あれめっちゃ感動。でも原監督なんか、昼の番組でよく見るし、駅伝の仕事全然してないでしょ。

いやいや!原晋監督は青学で17年も監督しとるんやで。夫婦で学生寮に住み込んで、朝から晩まで学生と寝食ともにして意識改革から取り組んだ人やで。今やその意識が学生たちに根付いてるから、自走してくれてるところもあるんやろな。芸能活動も忙しいけど、しっかり采配してはるんやで。「走りたい」と「走れる」はちゃうって言うてはるからな。

それにしても、原監督もめっちゃ顔黒かったよね。大八木監督と同じ日サロ行ってるに違いないと思った人も多かったはず!

だから日サロちゃうってば。たぶん・・・

 

 箱根駅伝の走者には、世界大会のメダリストも数多くおられます。

 東京オリンピックのマラソン代表の中村匠吾さん、服部勇馬さん、大迫傑さんも箱根駅伝で活躍されたアスリートです。

 駅伝のファンの方もそうでない方も、お正月の話題として知識の掘り下げに向かわない会話を目指すのが、日本語会話としてうまく進めるコツではないでしょうか。

 今年の東京オリンピックについては、自分の意見を表明しないほうが無難かもしれませんね。

 

それではまた次回。